【会社の辞め方】円満退社を目指して転職するために心掛けたこと
年末年始は色んな人が新年の目標を掲げたり、一年をしみじみ振り返ったりと、皆が思い思いに心機一転しようとしている感じが好き。
自分は年末年始に大きな目標を掲げても4日で忘れるので一つだけちっちゃな目標を掲げるとするなら、
「例年よりゆるく計画的に生きてみる」
だろうか。
これまでの26年間は良くも悪くも流れに身を任せて生きてきて、それが功を奏してきた部分はおおいにあったが、2020年は流れを自分で作ってそこに波乗りしていきたい。
さて、今回はそんな心機一転、働く場所を変えたい人に向けた「正しい会社の辞め方」を紹介したい。
約2年前に新卒で入社した会社を辞めた僕なりの「円満退社の秘訣」を伝えていく。
会社を辞める直前はこんな状況
ちなみに僕が会社を辞める直前はこんな状況。
・社会人2年目 |
この中でも特にポイントなのが、
・次の働く場所が決まっていた
・会社は好きだった
こと。
上司や同僚が嫌いとか、仕事がつまらないとか、そういう会社への不満は全くと言っていいほどなく、ただ次の職場の方がワクワクしたからという理由が全て。
要するに会社のことは大好きだったということ。
なので、この記事では転職活動のノウハウはお伝えできないし、とにかく今の会社が嫌で嫌で今すぐにでも辞めてやりたいという人には向かないので、これらに該当する方は読み飛ばしていただいて構わない。
逆に
・今の会社になるべく迷惑をかけずに辞めたい |
という人の参考になれば幸いだ。
但しあくまで僕自身の経験に基づく個人的なノウハウなので、全員にとって上手くいく方法でないことはご了承いただきたい。
初めて属するコミュニティを変えるという経験
上司に退職したい旨を伝える直前が人生で一番緊張した瞬間と言っても過言ではない。
会社の始業時間は9時だったが僕の上司は割と早めに出社する方だったので、先回りしようと朝早めに家を出たのだが、緊張のあまり思ったよりも遥かに早く出発したようで(記憶がない)、7時には会社に着いていた。
大げさだと思う人もいるかもしれないが、多くの日本人にとって、最初に入ったコミュニティから抜け出して新しいところに行く経験ってあまりない気がする。
小中高、大学も、基本的には最初に入ったところに居続けて卒業していく。
初めて”能動的に場所を変える”という行動は、思ったよりも精神的負荷が大きかったのをよく覚えている。
会社の綺麗な辞め方
まぁ、どう辞めたところで少なからず迷惑を掛けることになるのだが、自分を選んでくれた会社、そして自分の意志で入社を決めた会社(たとえ心から入りたかった会社でなくとも、だ)に少しでも迷惑がかからないよう、自分なりに色々調べて実践したことを紹介していく。
直属の上司に退職を伝えるのは退職日の2ヶ月前が良い
言われる側にしてみれば早ければ早いほど良いのは間違いない。
早めに言ってもらえれば後任を他部署に要請できるし、同じ部署内で後任を立てるにしても、引き継ぎの時間をたっぷり取れるからだ。
だからといって一年前とか、半年前など早すぎるタイミングで伝えても、チームの雰囲気を悪化させる可能性があるし、何より自分自身本気で仕事に打ち込めない。
後任探しとその後の引き継ぎの時間を十分に確保しつつ、自分も会社の一員としてしっかり仕事に邁進できる精神状態を保つためには2ヶ月前というタイミングがベストだと思う。
長期出張などでちょうど2ヶ月前とはいかないケースもあるかもしれないが、大体退職希望日から逆算して上司に伝える日を決めよう。
大体の日にちを決めると心の準備もしやすい。
直属の上司に退職を伝えるのは朝一番にする
自分の想いをしっかりと聞いてもらうためには、上司に話をするタイミングは朝にすべきだ。
それも、上司が出社しまだ何にも手を付けていない状態が望ましい。
夜は向こうも忙しいので、ちゃんと話を聞いてもらえない恐れがあるし、疲労から想いが上手く伝わらないことも。
「このクソ忙しいときに・・・」
と思われないためにも、なるべくお互いの脳がフレッシュな朝一番がおすすめだ。
上司に伝えるときは100%意志が固まった状態で
”何を言われても自分の気持ちは変わらない”という状態になって初めて上司のもとに行こう。
「実は迷ってるんすよね・・・」
のようなスタンスで話をしに行けば確実に慰留されるし(逆にそこで止められなかったらそれはそれでショックだし)、会社を経営する側の立場になって感じるが、一度辞意を口にした人が仮に留まっても正直お互い仕事はしづらい。
自分のキャリアについて本気で悩みを打ち明けられるような上司なら、迷っていることも相談していいかもしれないが、そこは見極めが必要だ。
直属の上司に伝える前は決して他の人に打ち明けるな
どんなに信頼している同期であっても、尊敬する先輩にも、直属の上司に伝える前には、他の誰にも決して退職する旨を打ち明けないこと。
不安でいっぱいになったら会社と全く関係ない家族や友人、恋人に話して気を紛らそう。
社内の誰かに話して、その人がまた他の誰かに漏らしたら社内中に広まり、本来最初に話すべきだった上司に自分を介さず伝わってしまうこともあり得る。
本人から直接話してもらえなかったことに上司は悲しみと憤りを感じるかもしれないし、そこで印象を悪くしてしまえばその後の退職手続きも円滑に進まなくなる恐れがある。
心のなかでは退職を決めているのに、時が来るまで周りの人とは普通に接しなければいけない心苦しさはあるが、退職が公になるまで上司以外には打ち明けない方が賢明だと思う。
辞意を伝えたあとは最終日まで全力で仕事に打ち込む
会社を辞める上でいちばん大変なのは一番初めの上司への報告で、そこで想いを伝えきり辞意を認めてもらえれば、あとはそれぞれの会社の手順に沿って粛々と手続きが進められる。
退職届を出したり、会社で得た情報を退職後に利用したり漏らしたりしないことを誓う誓約書にサインをしたり、後は社内外でお世話になった方々へのご挨拶だ。
自分の退職が全社員に対してオープンになると少しイロモノ扱いされたり、普段話したことがないような人からも話しかけられたりと気疲れすることも多いが、やるべきことはたった一つで、
「退職まで以前と変わらず全力で仕事に打ち込むこと」
最後の最後まで会社の一員であることに変わりはないので、「もう辞めるから関係ないし」というスタンスにはならず、最後まで任された仕事をやる切るのが会社への最大のリスペクトだと思う。
結論:終われば大したことない
ものすごく緊張したのは間違いないが、冷静に考えると「ただ会社を辞めるだけ」のこと。
別に入社時に一生を捧げることを誓ったわけではないので、よく考えた上での決断なら辞める辞めないは自分に決める権利がある。
もちろん辞意を伝える前の緊張、伝えた後の気疲れ、辞めるまでに果たすべき責任など意外と踏むべきステップが多いが、それで人生が変わると考えたら大したことはない。
この記事が2020年心機一転、働く場所を変えようと思っている人の参考になれば幸い。
今野 隆吾
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