【書評】カメラ初心者ならマンガ「カメラはじめます!」が必読な話
やっと、やっと一からカメラを丁寧に教えてくれる存在に出会えた。
大げさだけど、書店でこの本を見つけた時はまさにそんな気持ち。
この駄文フォトメディア・Ryufilmを始めて早一ヶ月、駄文に魂込めるあまり写真の方がおろそかになっていたんだけど、やっぱり一ヶ月続けてみて
「もっと写真が上手くなりたい」
っていう想いが強くなってきた。
(駄文ももっと上手くなりたい。いや駄文が上手くなるってなんだ。)
難しい用語やカメラの細かい機能まで分かりやすく説明してくれるブログだったり専門サイト、書籍はあるにはあるんだけど、なんだかんだプロ、もしくは相当カメラ歴が長い人が書いてるからか、
「これくらいはさすがに分かるっしょ?」
的なノリで途中から用語の説明を省いたりしてて、結局その単語の意味を調べるために別のサイトを見て、でもそこでも専門用語がまだ使われていて、という堂々巡りな結果に終わってた。
それからは、
「まぁ撮ってりゃ勝手に上手くなるっしょ」
的なスタンスになって特に何も意識せずに写真を撮ってた(結果駄文ばかり上手くなってくる)んだけど、ついこの前、ようやく一から写真をちゃんと学びたいと思える本に出会ったので、この場で紹介しておきたい。
・良いカメラを買ったけど、全然使いこなせない ・カメラよく分からないからとりまオートで撮ってる ・カメラ始めたいけど、どうせ俺には無理だよ |
っていう人はぜひ書店で手にとって見てほしい。
カメラ初心者バイブル「カメラはじめます!」は最後まで初心者に寄り添う
数多くのブログや専門サイトで挫折し、駄文に逃げた自分をカメラに向き合わせてくれた本がこちら、
プロ写真家・鈴木知子さん監修で、イラストレーター・こいしゆうかさん著の「カメラはじめます!」
表示を見てもらえば分かるのだが、全編かわゆいイラストで描かれており、まずそのユルい感じが学習のハードルを下げてくれる。
ここで具体的な中身の説明をしてしまうと完全な本の営業妨害になってしまうが、どこに惹かれたかはお伝えしていきたい。
主人公が等身大のカメラ初心者で安心する
前述の通りこの本は全編マンガ形式で進み、主人公でカメラ初心者の”こいし”(恐らく著者のこと)視点で、旅行に使う一眼レフのカメラを購入するところからスタートする。
このこいしというのが典型的なカメラ初心者で、
「高い一眼レフを買ったけど全然使いこなせず、とりま全部オートで撮っちゃう、マニュアルなんて使いません。」
というスタンス。
多分、自分含むカメラ初心者の多くがこんな感じで挫折していってるはず。
要は、何が分からないのか分からない。
っていうところから、こいしがプロカメラマンの”すず先生”に基礎中の基礎から教えてもらうという流れでストーリーが進行していくから、まるで自分自身がすず先生に教わっているような感覚で読み進められる。
これまで読んできたブログとかサイトは、一方的に難解な知識を詰め込まれる感じがして途中で息が詰まるのだけど、
自分が物語の主人公になって、プロの丁寧なマンツーマンレッスンを受けているような疑似体験ができる本なのが嬉しい。
これさえ覚えときゃOK!という、良い意味での”雑さ”
今まで見てきたサイトだったり本だったりは、カメラの機能とか専門用語について”無駄に丁寧過ぎる”説明をしてくれる一方で、初心者に寄り添ってないイメージが強いのだけど、この本は良い意味で知識を詰め込んでこない。
「色んな機能とか難しい用語はあるけど、とりまこれとこれとこれさえ覚えとけば良い写真撮れるよ!☆」
というスタンスで、初心者がマストで習得すべき知識・スキルを明確に示してくれるから、カメラを学ぶことへのハードルが大きく下がり、自分に何が足りてないのかがハッキリする。
「なーんだ、カメラって意外と単純じゃん。」
って思えて、でも本当はそんなことなくて、めちゃくちゃ奥が深いはずなんだけど、肩に力が入ってる初心者をリラックスさせてくれる感じ。
でも最後にすぐに実践できるスキルをしっかり教えて締めてくれる
「とりまこれだけマスターすりゃカメラはオッケー!」
っていう良い意味で雑な感じ終わるんじゃなくて、この本のすごいところは最後にちゃんと、
初心者でもすぐに使える実践的なスキルを教えてくれるところ。
「こういうシチュエーションでは、シャッタースピードは○○で、ISOは○○、F値はこれくらいにするとこんな写真が撮れるよ。」
というのを作例付きで示してくれるから、思わず今すぐカメラを持って外で試してみたくなる。
っていうか、実際外に飛び出して、習ったことを参考に夜景を撮影してきたので、本の紹介はこれくらいにして写真を少しだけ紹介したい。
「カメラはじめます!」で勉強して撮った夜景たち
結論:カメラ初心者は「カメラはじめます!」読めば間違いない
もちろんこの本を読んだからといってすぐに写真が上手くなるわけじゃないけど、上達のきっかけを与えてくれることは間違いないし、何より一枚一枚をより丁寧に撮ろうと思える。
Ryufilmは駄文フォトメディアを自分で名乗っちゃうくらいだからあんまり有益な情報は提供できない、っていうかそれが良さだと思っているから、皆さんもぜひ子どもを見るような目で、写真の上達ぶりを温かく見守ってほしい。
無論、駄文は写真以上にこれから進化していくつもりだ。
今野 隆吾
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